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読影レポートのTAT(ターンアラウンドタイム)とは?

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TAT(ターンアラウンドタイム)とは?

医療現場におけるTATの定義と計算方法

医療現場においてTAT(ターンアラウンドタイム)とは、検査の受付から検査が終了するまでの所要時間を指します。画像診断の分野においては、撮影した画像を送信してから読影レポートが返却されるまでの時間を指します。この時間が短いほど、主治医は検査を行った後に迅速に治療方針を決定することが可能になります。

遠隔画像診断サービスを利用している場合には、利用サービスによってTATは異なってきます。

なぜTAT管理が重要なのか?診療品質と患者満足度への影響

TATは短いほど医療方針を決定するまでの時間が短くなり、診断から治療を開始するまでの時間を短縮できます。迅速な治療スタートは、急性期疾患の予後改善にも直結するため、TAT管理は非常に重要であるといえます。

例えば検査当日に結果を説明できる体制があれば、患者の不安な気持ちを和らげて満足度の向上に繋げられます。また外来への再診回数の減少にもつながり、病院の稼働効率の向上も期待できます。

逆にTAT管理が不十分である場合には、診断が遅れるリスクが考えられます。

遠隔読影サービスのTAT目安|通常と緊急の使い分け

通常プラン(翌営業日返却)の活用シーンとコスト感

遠隔読影サービスを利用している場合にはどのサービス・プランを利用しているかによってTATの目安が変わってきます。例えば、通常プランを利用している場合には、返却までの時間は24〜48時間(翌営業日など)となっています。このプランの場合の主な用途としては、外来や検診、入院患者の通常検査などを行う場合などが挙げられます。

緊急プラン(30〜60分返却)が必要なケースとは

サービスの中には、「緊急プラン」もあります。このプランの場合には返却までの時間が30〜60分となっており非常に迅速にレポートが返却されます。このプランは、例えば救急外来や緊急性の高い症例などに用いられています。すぐに読影結果を見て判断をするといった状況など、緊急を要する場合に必要になってきます。

サービス会社によって異なる対応時間とオプション

上記でも言及していますが、遠隔画像診断を行うサービス会社により対応時間が異なりますので、サービスを選択する際にあらかじめ対応時間について確認しておくことが大切です。また、多くのサービスではオプションとして緊急時に対応可能なプランを用意しています。

そのほか24時間365日対応しているサービスもあり、この場合は夜間などにも対応が可能。救急医療を提供する医療機関にとっては非常に重要なポイントです。

TATを短縮・最適化するためのポイント

院内フローと人員配置の見直し(業務効率化の視点)

TATの遅れには、「読影かかる時間」のほか、「画像を撮影してから依頼を送信するまでの時間」「レポート確認漏れ」といった要素も関わってきます。この点から、TATを短縮するには院内におけるフローや人員配置についても見直しをかけるのも大切な部分です。例えば検査オーダーと同時に画像を自動で送信できるシステムを導入するといった工夫により、プロセスにおけるボトルネックを解消できるケースもあります。

自院のニーズ(救急・健診)に合った外部委託先の選定

すべての検査において「即時返却」とする必要はありません。例えば、自院が検診中心であるならスピードよりも質・コストを重視する、救急指定病院であればスピードや24時間対応できる体制、といった部分が重要になってきます。そのため、外部委託先を選定する場合には、まずは自院ではどのようなニーズがあるのかを十分に把握した上で、そのニーズに合わせて委託先を選定することが大切です。

質の担保も重要!TATの速さだけで選ばないための注意点

「速い=良い」というわけではありません。もちろん、TATが短く質も高ければ言うことはありませんが、極端にTATが短い場合には1人の医師により大量の画像の読影を行っている可能性も考えられるため、見落としリスクに注意する必要があります。このような点から、「ダブルチェック体制は整っているか」「読影の精度に対するチェックはどのように対応しているのか」といった点も重視することが重要です。

まとめ

TAT(ターンアラウンドタイム)について解説を行ってきました。利用するサービスによってTATは異なりますし、緊急対応など用意しているオプションも異なってきますので、自院のニーズについて把握した上で、そこに合ったものを選択していく必要があります。単純にスピードだけを見るのではなく、緊急と通常の使い分けも大切。自院に合った外部委託先を利用できれば、患者からの信頼感や満足度を向上させることにも繋がることが期待できます。